バリ島 石彫り(ストーンカービング)の知識B
バリの石彫りに使われる石についての豆知識です。(^^)
バリの石彫りに使われる石は、インドネシアで採取された石ですが、
産地によって材質は異なります。
彫る対象によっても、石を使い分けたりするそうです。
■バトゥアスリ
バトゥアスリは、バリ島産の火山性凝灰石です。
バトゥブラン近辺の河原で採れる黄色味の強い石が質が高いとされていますが、
最近では近年黄色の石は取れなくなってきたので、白色のジンバランの火山石が普及しています。
バトゥアスリには地層の模様と多くのの気泡があります。
火山性の純粋な天然石なので、
石の表面には火山石が出来る過程で溶け込んだ木くずや他の鉱石が見られることもあります。
■バトゥジャワ
バトゥジャワは、ジャワ島原産の火山性凝灰石です。
東ジャワの火山から採石石され、ピンク色や茶色みを帯びた白色をしています。
同じ火山石でもバトゥアスリに比べると、倍ほどの重さがあり、
かつ、非常に硬いので雨風にも強いのが特徴です。
石の密度が高く、表面はツルリとしています。
しかし、屋外に置いてもコケは生えにくかったりします。
■バトゥセメント
バトゥセメントは、セメントとバトゥアスリを1:1の割合で混ぜた人工石です。
強度を必要とする石像や水吹きカエルなどの石像を彫るのに使用されます。
純天然石に比べると、若干灰色がかっておりますが、比較的丈夫なので、
屋外に設置した場合や水に触れる場合などは、メリットがあります。
石の表面には細かな凹凸がありますので、時間をかけてコケを生やすこともできます。
■バトゥルンプン
バトゥルンプン石(ルンプン石と呼ばれることが多い)は、
バトゥジャワに似ていますが、より表面がツルツルで、”白”って感じの色です。
バリ島産の火山性凝灰石なのですが、粘土質が多く含まれた地層部分から掘り出した石を使います。
風化しやすいので、味が出やすいのが特徴です。コケも生えやすいですね。
■バトゥメラー
バトゥメラーが一番目立つ、といいますか、特徴のある石ですね。
現在、バリ島のテガラランでしか採れない一見レンガのような赤茶色の石です。
密度が高くて、重量があります。
希少性が高いため、現地ではヨーロッパ風のインテリア用資材として人気があるため、
高い値段で取引されています。
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